Emacs

インラインパッチ付きmacOS用Emacs頒布

以前から個人的にメンテナンスしている macOS向けEmacs NSビルド用のインラインパッチですが、 Emacs 27.2 のリリースに合わせて Apple Silicon でビルドしたパッケージの頒布も開始しました。Big Surでのみ動作します。Intelチップ用ビルドもありますが、そちらは Mojave/Catalina/Big Surで動作します。

moom.el のバージョン 1.6をリリース

かねてより自分のために書いてきた moom.el の version 1.6 をリリースしました。

前回のバージョンでは Windows 10 (w32) での動作を改善しましたが、今回は新機能の追加というところで、 undo 機能を盛り込みました。デフォルトのキーバインドは C-c C-/ です。例のごとく、キーバインド自体はデフォルトで無効になっていますので、適宜有効化してください。

org-table.el のエコー表示を安定化

私は普段から自動保存機能(auto-save-buffer.el)を利用しているので、 org table のセルで C-c ? 押下でエコーエリアに表示される情報がすぐ消えてしまいます。

org-table-field-info (C-c ?)

line @2, col $1, ref @2$1 or A2 or $LR1

のような情報をエコーエリアに出してくれる機能で、 tblfm で指定する数式に使用します。(私が施している設定が主な要因で)これが自動保存時に消えるため、保存してからエコーエリアに表示するように変更します。

まっさら環境でとりあえず elget を使う

自分向けのメモです。Linux 向け。とりあえず以下で良さそう。

install git curl global texinfo fzf silversearcher-ag hunspell cmake libgnutls28-dev 
mkdir devel Dropbox && cd ~/Dropbox/emacs.d/setup && bash ./setup.sh
cd ~/Dropbox/emacs.d/bin/ && bash el-get.sh -s

で、次を .emacs に書き込む。

(when (require 'elget-setup nil t)
  (my-elget-setup)
  (el-get-bundle "takaxp/moom") ;; package for testing
  (el-get 'sync))

簡易的な試験をしたいだけならこれでヨシ

line-spacing を制御する

line-spacing は、行間を制御する変数です。バッファローカルな変数なので、ミニバッファも含めて、各バッファの行間を個別に制御できます。

これまでは起動時に (set-default 'line-spacing 0.3) としていましたが、 bs.el に関連した改良を進めるうちに、 (message "1\n2") で作られるミニバッファの改行において、行間を制御するのが困難なことがわかりました。

C-g した場所をブックマークする

isearch した後に C-g してしまう癖がどうも抜けず、その度にカーソル位置が初期化されて困っていました。正解は、 RET の押下で isearch-exit を呼び出すことですが、なかなか慣れません。

init.el の読み込みを計測(3)

自宅の主端末を新調したので、init.el の読み込み時間を計測し直しました。2011年モデルから2018年モデルへのジャンプです。

Table 1: init.el 読み込みシーケンスの時間計測
CUI[ms] GUI[ms]
startup 2.63 2.01
core 0.80 0.98
point 0.03 0.05
editing 0.34 0.33
presentation 1.51 1.29
media 0.10 0.04
history 0.25 0.24
development 0.33 0.33
Org Mode 0.0 0.0
frame and window 0.67 0.74
font 0.26 0.27
utility 0.44 0.43

合計値をこれまでの計測(init.el の読み込みを計測init.el の読み込みを計測(2))と比較すると、数値が一桁変わっています。前回との比較では、CUIとGUIと共に半分程度に減少しており「やはり最新の端末は速いな」と感心するばかりです。

Emacs 26.3 has been released

Emacs 26.3 がリリースされました。 RC1 の公開から1週間の正式版公開です。

メンテナンスリリースなので大きな機能追加は無しですが、新元号の令和対応が入っています。なので、今回のリリースは、日本のために出されたようなものです(言い過ぎ