ns-inline-patch の頒布物を整理

GitHub経由で提供しているNS版Emacsのインラインパッチについて、ビルド済みパッケージの頒布物を整理しました。(手元に)動作確認する手段がない古いパッケージを削除して、今後はEmacs 27.2以降のバージョンにリソースを集中します。

Pre-built distribution package

主な変更点:

  1. GitHub Actions でビルド可能な macOS でインストーラを作成
    • Apple Silicon は、3世代。Intel CPU は、2世代です。
  2. 古いインストーラの提供を停止
    • Emacs 26.3以前のpkgを削除しました。
      • Emacs 26.3以前は Apple Silicon でビルドできないので、今回切ることにしました。

        configure: error: Emacs does not support 'aarch64-apple-darwin25.3.0' systems.
        
      • 今後は、Emacs 27以降を提供します。

    • Emacs 27/28/29/30 は、各メジャーバージョンで最後にリリースされたマイナーバージョンのインストーラを提供します。
      • すなわち、現時点でEmacs 27.2/28.2/29.4/30.2です。
  3. Emacs 29.4以降のインストーラに TREE_SITTER を同梱
    • tree-sitter@0.26がリリースされた影響でビルドが失敗するのをパッチで回避してあります。
      • Emacs 29.4/30.2に適用
      • Master branch (HEAD)は本家で対応済み
  4. Emacs 29.4以降のインストーラは NativeComp の有・無の両方を提供
    • NativeComp 有りは、追加で gcc をインストールして LIBRARY_PATH を設定するか、NativeCompの無効化を設定して使います。
      • NativeCompを使う場合(要: brew install gcc)

        (setenv "LIBRARY_PATH"
                (string-join
                 '("/opt/homebrew/opt/gcc/lib/gcc/15"
                   "/opt/homebrew/opt/libgccjit/lib/gcc/15"
                   "/opt/homebrew/opt/gcc/lib/gcc/15/gcc/aarch64-apple-darwin25/15")
                 ":"))
        
      • NativeComp無効化の場合

        (setq native-comp-jit-compilation nil
              native-comp-enable-subr-trampolines nil)
        
    • NativeComp 無しは、特にモジュールの追加インストールや設定追加せずに使えます
      • 関連ライブラリとコンパイル済み eln が同梱されないため、インストーラが軽量です。
    • Master branch (HEAD)は、NativeComp有りのみのインストーラを提供
      • HEAD を追う人であれば、NativeComp無しは無価値な選択肢です(よね?)